Q&A集:子どもが糖尿病になったら



question7歳の子供が突然、1型糖尿病になりました。子供の将来が心配です。今後、親としてどう向き合っていけばいいのかアドバイスをお願いします。


answer
ドクター突然のことでさぞ驚かれたことでしょう。1型糖尿病の発症原因はまだ解明されておらず、病気になったのは誰のせいでもないので、そのことで自分を責めたりしないで下さい。

現在のところ、1型糖尿病は分泌されないインスリンを外から補充する必要があるので、インスリン注射や血糖値の測定など煩わしいことは増えます。しかし、1型糖尿病だからと言って日常生活が制限されることはほとんどありません。勉強、スポーツ、結婚、就職、どれも本人が望めば不可能なことはありません。1型糖尿病のプロ野球選手だっています。また、大人の2型糖尿病と違い食事の制限もありません。また、1型糖尿病の根本的な治療法として、膵島移植や再生医療の研究も進んでいます。

子どもが1型糖尿病になった場合、親もインスリン注射の方法、血糖測定の方法、低血糖を起こした時の対処法などを学ぶ必要があります。当面心配なのは子どもの学校生活だと思われるので学校側に病気を伝える際のポイントを以下に記します。


まず学校に1型糖尿病であることを伝え、低血糖を起こす可能性があるので、休み時間、授業中でも補食をすることを認めてもらう。必要であれば体育の授業の前後に補食や血糖値を測る場所を確保してもらう。学校側にも低血糖の症状に注意してもらう。病気の詳しい説明などは主治医にお願いしてもいいでしょう。

低血糖に注意すれば、体育や課外授業などに特別扱いは必要ない旨を伝える。

インスリン注射が必要なことを伝える。特に女の子で友達に見られたくない場合は、場所の確保や時間を調整してくれるようお願いする。

子どもの意見なども聞いた上で、できれば担任から糖尿病であることをクラスメートに伝えてもらう。その際、イジメなどが起きないよう1型糖尿病が人にうつる病気ではないことも伝えてもらう。

最後に子どもが可哀想だからといって、過保護にしすぎるのは、子どもの好奇心やチャレンジ精神を奪ってしまい、自分に自信が持てない大人に育ってしまうので望ましくありません。親として手を貸すべきところはしっかりと貸し、子どもに任せるところは思い切って任せてみましょう。



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