Q&A集:「インスリン」とは?



questionそもそも「インスリン」とは何ですか?


answer
ドクターインスリン・インシュリン(insulin)とは、膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島のベータ細胞から分泌されるホルモンのことです。

糖尿病を一言で説明するなら、このインスリンと呼ばれるホルモンが分泌できなくなるか、分泌できても量が少なくなったり、体がインスリンに対して反応しにくくなる病気です。

インスリンと体の関係

インスリンの働き
インスリンは、多くの臓器細胞に糖を取り込ませる働き、肝臓や筋肉の内部でのグリコーゲン(*1)の合成を促進し、同時に貯蔵されていたグリコーゲンが分解されるのを抑える働き、脂肪組織で脂肪の合成を促進し、脂肪の分解を抑える働きなどがあります。インスリンのこれらの働きにより、血糖値(血液中の糖の濃度)が下げられます。

(*1)グリコーゲンとは、ブドウ糖が結合してできる炭水化物。ふだんは体内にエネルギーを貯蔵する物質として、肝臓や筋肉に蓄えられている。体がエネルギーを必要とするときには、主に肝臓に蓄えられているグリコーゲンが分解されてブドウ糖となり、血液中に放出され血糖を維持する。


糖の流れ
私たちが食べた炭水化物は分解されてブドウ糖となり、消化管から吸収されて血液中に入り全身に送られます。これが血糖(けっとう)です。筋肉はこの血糖をとり込んでグリコーゲンとして蓄え、運動時などに燃やしてエネルギー源とします。また、一部は肝臓にグリコーゲンの形で蓄えられます。肝臓は蓄えたものを必要に応じて糖に戻して血液中に送り出します。インスリンはこうした糖の流れの中で、筋肉が糖をとり込む、肝臓がグリコーゲンを蓄えるという重要な役割を果たしています。

糖尿病
こうした働きがあるインスリンが分泌されなくなったり、量が少なく十分に効かなくなると、体が摂取した糖質をうまく処理することができなくなります。つまり、細胞がインスリン不足により糖を栄養として体に取り込めなくなるので、慢性的に血糖値が高い状態となり、体にさまざまな悪さをします。血液中にとり残された糖は、尿とともに体外に排泄されます。これがインスリンと体の関係です。



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