Q&A集:糖尿病のフットケア(足の手入れ)


question糖尿病のフットケア(足の手入れ)


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ドクター糖尿病の3大合併症の一つに「糖尿病神経障害」があります。手足の先が冷たく感じたり、しびれたり、痛くなったりしますが、末梢神経障害が進行すると手足のしびれや冷たさを次第に感じなくなってしまいます。靴ずれや、ちょっとした怪我などでは痛みを感じなくなっているため、そのまま放置してしまうと細菌が増殖し、ひどい場合は足の壊疽(えそ)を引き起こします。

糖尿病患者さんで、足の小さな傷が原因で壊疽を起こし、足を切断しなければならない人が年間3000人以上います。ですから病院では入院患者の足にわずかな傷ができただけでも、過剰反応とも思えるほど徹底的な治療を行うのです。


入院をしていない人でも、日ごろから足を清潔に保ち、傷がないか、気づかないうちに火傷をしていないかなど、常に足の状態をチェックするフットケアが重要になってきます。
図解-フットケアのポイント
糖尿病患者さんの中には、感覚が鈍くなっているため、お風呂のお湯の熱さが分からず火傷をしてしまう人がいます。電気あんか、湯たんぽ、コタツなどを使用する時も低温火傷にならないよう注意して下さい。また、深爪やなるべく裸足で歩かないなど注意しましょう。



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