Q&A集:治療で経口薬とインスリン注射を使う基準や違いは何ですか?


question治療で経口薬とインスリン注射を使う基準や違いは何ですか?


answer
ドクター糖尿病の経口薬は、基本的にインスリンの分泌がある2型糖尿病の治療で使われます。
糖尿病経口薬
経口薬は作用の違いから大きく3つ(インスリンの働きを改善する薬、糖の吸収を遅らせる薬、インスリンの分泌を促進させる薬)に分けられます。患者さんの血糖値、インスリンの分泌量、インスリンの働き方によって薬が決められます。一種類の薬だけで治療することもあれば、複数の薬を併用することもあります。

インスリン注射の方は、体内でインスリンがほとんどつくれない、1型糖尿病の治療で主に使用します。1型糖尿病は、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島のβ細胞が破壊されるので、インスリン分泌を促進させるスルホニル尿素薬(SU薬)などを使っても効果は得られまん。そこで体外からインスリンを補う必要があるのです。
インスリン注射
2型糖尿病でも、糖尿病が進行しインスリン分泌量が大きく低下した場合や、飲み薬で思わしい効果が得られない時は、インスリン製剤を注射する治療が行われます。また、早期の2型糖尿病であっても、糖毒性(高血糖によるインスリン分泌低下→インスリン抵抗性の増大→更に高血糖になる循環)がある場合は、この流れを断ち切るために一時的にインスリン製剤による治療を行うことがあります。



ナビゲーション