1型糖尿病と2型糖尿病の違いは?
1型糖尿病と2型糖尿病の比較表
- | 1型糖尿病 | 2型糖尿病 |
発症年齢 | 若年層に多いが、中年以降もまれに発症する。 | 中年以降に多く発症するが、近年は若年層も増加傾向。 |
発症頻度 | 日本では約5~10% 欧米では約20% |
日本では約90~95% 欧米では約80% |
体型 | 痩せ型、標準体型に多い。 | 日本では患者の30~40%が肥満体型。 欧米では患者の70~80%が肥満体型。 |
発症原因 | 自己免疫疾患や、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞がウイルスなどで破壊されることが原因と考えられている。自分で発症を抑えることはできない。 | 遺伝的要素に加えて、過食・運動不足・ストレスなど生活習慣が関与。肥満のある人は発症確率が高くなる。 |
家族歴 (遺伝) |
発症リスクはやや高くなるが、2型ほど顕著ではない。(父親が1型糖尿病患者である場合、子供が1型糖尿病になる確率は約6%、母親の場合は約2%) | 家族の中に2型糖尿病患者がいる場合が多い。 両親ともに2型糖尿病の場合、約40~50%の確率で発症。 |
臨床 | 急激に発症する。 | 自覚症状がなくゆっくりと進行する。 |
血糖コントロール | 膵臓からインスリンが分泌されないため、血糖値の変更が大きい。 | 1型ほど血糖値の変動は大きくないので、血糖コントロールは比較的容易。ただ、健康な人と同じ状態に保つのは難しい。 |
治療方針 | インスリンがまったく分泌されないため、体外からインスリンを補う、インスリン注射が不可欠となる。 | 食事療法・運動療法・薬物療法。インスリン分泌量が大きく低下している場合は、インスリン注射を行う。 |