Q&A集:糖尿病腎症とは?


question糖尿病腎症とは?


answer
ドクター腎臓(じんぞう)は、体内をめぐってきた血液をろ過し、不必要なものや毒素となるような血液中の老廃物を尿として排出して必要なものは血液に戻すという仕事をしている大切な器官です。そして腎臓でこの機能を受け持っている部位を「糸球体」といいます。糸球体は細小血管が集中している組織なので、糖尿病になると損傷されやすい場所なのです。

糖尿病で高血糖状態が続くと腎臓の糸球体(しきゅうたい)の毛細血管が傷み、フィルターの機能を果たせなくなります。身体にとって毒となるものが残ることで尿毒症を引き起こしたり、逆に身体に必要なタンパク質が尿に捨てられることで、ネフローゼ症候群を発症したりします。
図解-腎臓(じんぞう)
糖尿病腎症が進行すると腎不全(じんふぜん)を起こし、機械で血液をろ過する人工透析が必要になります。(現在、人工透析の導入原因の第1位は糖尿病です)人工透析は週に2~3回、1回あたり3~5時間かかり、肉体的にも精神的にも大きな負担となります。ここまで悪化した腎症は元の状態には戻らないため、その手前でくい止めることが重要です。



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