糖尿病にお勧めの運動は?
運動は薬と同じくらいの効果が期待できます。
糖尿病の運動療法の効果としては、次の1~10が上げられます。
1.ブドウ糖、脂肪酸の利用が促進され血糖が下がる。
2.インスリンの働きがよくなる。
3.高血圧や高脂血症の改善。
4.エネルギー消費量を増やし肥満の予防になる。
5.加齢による筋萎縮を防ぎ、筋力をアップする。
6.基礎代謝を上げ太りにくい体になる。
7.骨粗しょう症の予防。
8.心肺機能と体力のアップにつながる。
9.血液の循環をよくする。
10.ストレスの解消に役立つ。
糖尿病におすすめの運動
運動は大きく
有酸素運動と
無酸素運動に分類されます。糖尿病の運動療法に向いているのは、ウォーキングや軽いジョギングなどの
有酸素運動です。
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有酸素運動とは、息切れするほど激しくなく、十分な呼吸をしながら軽く汗ばむ程度の運動です。エネルギー源に糖質と脂質の両方が利用され、脂肪を効果的に燃やすことができます。具体的には、散歩、ジョギング、水泳、ラジオ体操、自転車などです。ただ、有酸素運動も激しくなると、無酸素運動になってしまいます。
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無酸素運動とは、酸素の供給が不十分で、息切れするような激しい運動です。糖質をエネルギー源とし、脂質はほとんど使われません。具体的には、短距離走、ウエートトレーニングなどです。激しい運動はグルカゴンのような血糖を上げるホルモンも分泌されるため、糖尿病の人にはあまりお勧めできません。