糖尿病と運動習慣の関係


この調査で興味深いのは、週に1~2回(平日)に運動する人よりも、週に1回(休日)に運動する人のほうが、糖尿病の発症危険度が減ることです。この調査はかなり大規模なものなので、統計のいたずらで出たものではなさそうです。つまり、運動することの効果は認められるものの、その回数はあまり関係ないと言うことです。
ここからは推測の話になりますが、上記のような結果が出たのはストレスと関係がありそうです。人は過度なストレスを受けると副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌され、血圧や血糖値が上昇し、それが糖尿病を引き起こす遠因となることがあります。
しかし、休日に適度なスポーツ(運動)をすることでストレスを発散している人は、糖尿病の発症率が顕著に下がっているのです。みなさんも経験があるでしょう、運動をした後に気分がスッキリする感覚です。その反対に出勤前にジョギングしたり、仕事帰りにジムで運動することがなかば義務化して、それが逆にストレスになるようなら、せっかくの運動もあまり効果はないということです。運動は適度に楽しくやるのが良さそうです。