糖尿病とED（勃起障害）の関係は？
EDは糖尿病の合併症の一つで、糖尿病で長期間高血糖の状態が続くと勃起に関与する血管と神経に障害が起こりEDに繋がると考えられています。男性糖尿病患者のおよそ30％～60％がEDを併発しているという報告もありますが、極めてプライベートかつデリケートな問題なので詳しい調査結果はありません。知っておいて欲しいのは、糖尿病でもEDにならない人も大勢いるので、糖尿病患者さんのEDがすべて糖尿病からくるものではないということです。国内のED患者数は、軽度なものも含めると1130万人いると言われており、40歳以上の男性だとおよそ3人に1人という数字です。なので決して特別なものではありません。EDは仕事のストレス、私生活のストレスや不安、倦怠など心因性のものも多いのです。
糖尿病EDの治療は？
まずは生活習慣を見直す。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させEDを悪化させるので喫煙者は禁煙してみる。BMI値が高くなるほどEDが悪化する傾向にあるので、食生活の改善と適度な運動で肥満を解消する。心因性のEDは、カウンセリングや薬の服用で簡単に治ることもあるので専門医に相談してみる。バイアグラ、シアリス、レビトラという安全性と有効性の高い治療薬が開発されているので利用してみる。これらは糖尿病患者さんでも服用することが可能です。ただ、心臓に負担がかかるので動脈硬化や血管障害の進み具合、他の薬を併用しているかなど、個人個人条件が違うので必ず主治医に相談してから服用して下さい。ED治療薬を飲んで自信を回復し、その後薬が不要になる人も大勢います。ED治療薬を使えない方や不安な方は、各種サプリメンの使用も有効です。ただ、こちらも糖尿病の治療を受けている方は影響が強くでることがあるので、主治医に相談してから使用した方がいいでしょう。また、少しでも怪しいものは使用しないほうが無難です。