Q&A集:糖尿病ケトアシドーシスとは?


question糖尿病ケトアシドーシスとは?


answer
ドクターケトアシドーシスは、主に1型糖尿病患者に見られる急性の合併症です。

糖尿病ケトアシドーシスの仕組みを説明すると、まずなんらかの原因で体内のインスリンが欠乏すると、ブドウ糖の代りに脂肪の代謝が進み、ケトン体という物質が作られます。ケトン体が血液中に増加(ケトーシス)すると、血液のpHが酸性に傾きます(アシドーシス)。これがケトアシドーシスという状態です。

症状は高血糖による多尿、口渇、脱水、倦怠感から始まり、血液中にケトン体が増えアシドーシスになると悪心、嘔吐、腹痛が起き、重篤になれば意識障害が進行し、昏睡状態に陥ります。早期に適切な治療が施されないと後遺症を残したり、そのまま死亡することもあるので対応を急がなくてはなりません。

糖尿病ケトアシドーシスは、感染症(シックデイ)、インスリン注射の勝手な減量や中断、また1型糖尿病の発症時に糖尿病と気づかずに陥るケースも多い。2型糖尿病でも、感染症や暴飲・暴食、清涼飲料水の多飲(ペットボトル症候群・清涼飲料水ケトーシス)などで、ケトアシドーシスを起こすことがあります。



ナビゲーション