シックデイ(sick day)とは?
シックデイ(sick day)とは、糖尿病の患者さんが、他の病気(風邪、インフルエンザ、肺炎、膀胱炎、下痢など)にかかった時のことを言います。
人間の体は、健康な人でも病気になると血糖値が上がりやすくなります。これはストレスホルモンがインスリンの働きを抑制(インスリン抵抗性)するためです。糖尿病の方は、普段から血糖値が高い状態にプラスして、
シックデイにより更に血糖値が上昇するので注意が必要です。
基本的なシックデイ・ルール
・温かく、安静に。(運動は禁止)
・水分は1日1~1.5リットル以上摂る。(脱水は高血糖を促進する)
・食欲がなくても何か口にする。(脂肪の代謝が進むとケトン体が増加する)
・普段よりこまめに血糖測定を行う。
・食事ができなくても自己判断でインスリン注射を中止しない。 1型糖尿病患者さんが、風邪で食欲もなく食事を摂らないのだから血糖値は上がらないだろうと、インスリン注射を自己判断で中止すると
糖尿病ケトアシドーシスを起こす場合があります。
・不安な時は早めに主治医に連絡し受診する。
シックデイ・ルールは、現在受けている治療によりそれぞれ異なります。事前に主治医と相談しておくのがいいでしょう。